生き物の探し方
サワフタギにはあいつがいるかも・・
ヒトという生き物はたくさんの種類の食べ物を食べることが出来ます。昨日一日食べたものを思い返してみてください。肉、魚、野菜、果物。また野菜の中でも葉っぱは根っこ、茎や花など他の動物には見られない食性の広さです。こういった生き物を広食性といい、逆に決まったものしか食べないものを狭食性または単食性といいます。広食性では果実や昆虫など雑食と呼ばれるサルやキツネ、葉や茎、根や樹皮などを種を超えて食べるシカなどが入ります。
昆虫の仲間には食べるものが決まっているという種も数多く存在します。会いたい昆虫がいれば、まずはその子が何を食べるのかを調べ、その餌となる植物を探してみましょう。だって昆虫より植物の方が大きいですから。
サワフタギを食べる幼虫
この写真はサワフタギという樹木のお花です。5月末から6月にかけて信州の山では咲いていてあまり大きくならない樹です。サワフタギをもし見つけたら葉っぱに黒くてプリッとした幼虫がいないか探してみてください。
森の中であてもなく特定の幼虫を探すことは困難ですが、樹木は大きいですし、花が咲いていれば目立ちますし、どんな標高や環境に生育しているかは図鑑やネットで調べれば出てきますので、探すことは可能です。
シロシタホタルガ
このシロシタホタルガはサワフタギの他、タンナサワフタギ、クロミノニシゴリなどハイノキ科の樹木の葉しか食べることが出来ません。
シロシタホタルガの幼虫は黒い体に上面に白い班と側面に赤い班があり、わりときれいな幼虫だと思います。(客観的に見てもかわいいと思っているのですが・・)でもいじめるとかぶれる体液を出すという事なので、観察する際はあまりいじめないようにしてあげてください。
葉の上にいることも多く見つけやすい
毒を持っているからなのか、葉の上にいることも多く、見つけるのはそんなに大変ではありません。またこの毒も成虫になるとなくなってしまいます。
ホタルガは成虫の頭部が赤く、体は黒いのでホタルに似ているというところから名前がついています。シロシタは後翅が白く、普通のホタルガは後翅が黒いのですが、見分けはちょいむずです。そして成虫の写真は手元になかったので、すみません。
もし憧れの昆虫などいたら、何を食べているのか調べた上で、昆虫図鑑だけでなく植物図鑑も持って森にでかけてみてください。運と根気があれば会えると思いますよ。
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